文那の開始9秒で炸裂、内股一本。で始まった
宮崎日大中の全国大会。
全国中学生体育大会、女子団体戦に出場しました。
「できっこないをやる夏だ!」
群馬県で、8月22日〜25日の期間に開催されました。まず、緊急事態宣言下の中、大会を実施して下さったこと、大会実施までに多くの人が関わり、時間を費やして下さったこと。
準備、運営に携わって下さった群馬県関係者の皆様、本当にありがとうございました。
大会スタッフとして中高生が参加出来ない状況の中、群馬県の皆様が大会を支えて下さりました。
不安や反対も多い中、必死の対応に感謝します。
モヤモヤと、良いのか悪いのか、この状況でも
活躍の場を与えてもらえたことに感謝です。
また、必死の思いで全国大会出場を決めたのに大会参加が出来なかった選手達がいることを忘れずに、柔道ができる喜びを今一度再確認していきます。
九州大会期間中に、頭をよぎり始めた全国大会中止の声、、、
「次があるとは限らない」
「今この一つ一つを大事にする」
「今ある試合が最後かもと」そう言い聞かせて、もっと貪欲に
もっと覚悟を持って。と、
キャプテン魂には、チームをまとめていくように
大会期間中から、口うるさく厳しいことを言ってきました。
それに応えようと、自分なりに考え、
行動に移したキャプテンには感謝しかありません。ありがとう。
大会は中止だろうか?あるのだろうか?
試合が全てではないと分かっていても
頑張っている選手達を見ると、やはり
活躍の場をどうにか与えてあげたいと。
また、それと同時にやはり、感染状況を考えた時に仕方がないなとも思いました。
保護者の皆様も、不安や心配、色々と気苦労したと思います。それでもサポートして下さり、
感謝しています。
大会が迫るにつれ、もし大会中止になった時に、
かける言葉を何度も考えて道場に行きました。
チャンスが目の前にあるのにチャレンジできない
このモヤモヤも全て経験になる。
自分達で全国大会を決めたからこそ
大会があるのか?ないのか?のモヤモヤの中で
自分の心を整え、準備する力を養える。
この感情もなかなかできない経験となります。
選手には、「試合はある」と言い続けてきました。
選手である以上、目の前の試合に向けて全力を尽くす。
考えても仕方がないことは考えない!
そう言い続けてきました。
選手達は思っている以上に、強くて
前を向いて頑張っていました。
その姿に救われていたのは私の方かもしれません。
昨年、女子団体、県大会初優勝を果たした
先輩方は全国大会で活躍する機会を奪われました。強い先輩方のようにはいかなくても
一緒に練習してきたことを思い出して
胸を張って畳に上がろうと鼓舞してきました。
決して安定感のあるチームではまだありません。
だからこそ、今年の日大中は
「チーム力を強める」ことをテーマに言葉をかけ続けました。
「頑張れ」の言葉以上に行動で応援しなさい。
選手の投げ込みは率先して受けに行くチームを作りなさい。
試合に出なくても、同じ気持ちで試合まで過ごしなさい。
選手以上に稽古を頑張って、鼓舞しなさい。
時には教え合い、稽古の相手となり、一緒に戦いなさい。
特に、男子部員には厳しく言ってきました。
応援しつつも、悔しさも忘れずに。
自ら投げ込みを受けに行く選手は強い人だ。
自分が選手となった時、
必ず応援してもらえるから。
強くなる以上に、応援される魅力的な選手になって欲しい。と願いを込めて。
団体戦のチームの強さはメンバーである選手で決まるんじゃない。
試合に出れなかったチームメイトの試合に対する想いや、試合に対する姿勢、取り組みで決まると信じています。
自分には関係ない。は違うよと。
厳しく言いすぎたのかもしれません。
しかし、キャプテン魂をはじめとして
行動に移す子達でした。
私の代わりに組手を教えてくれてありがとう。
女子部員に自分からお願いしに行って
稽古相手になってくれてありがとう。
しっかり選手の力になりました。
また、高校生の存在。沢山稽古をつけてくれた先輩方のお陰で
気持ちを強く保つことができました。
「先輩方とやってきたから大丈夫」
「先輩方の方が強いから怖くない」
こうやって、これまでの日々を力に変えることができました。ありがとうございます。
全員が中学生になって初めての全国大会です。
緊張するのは当たり前。
不安で涙が出てしまうのも。
前夜のミーティングで、
ここまで来て、不安になり、弱気になるなんて
これまで支えてくれたチームメイトに失礼だ。と
自分のこれまでの日々を信じれないなら
自分の為に稽古をつけてくれたチームメイトを
信じてないのと一緒だ!と
話をしました。
自分のことは信じれなくてもいいから
周りの人達は信じてくれ。
私たちは勝ちにきたんだ。
勝つ覚悟だけもって明日は頑張ろう!
そう前を見据えました。
その時のみんなの目は本気の目でした。
1試合目vs中山中(山形)
2-1勝ち
友唯の粘り、3分間戦い抜きました。
自分よりもかなり大きな相手にも怯まず
気持ちを見せてくれました。
2試合目vs小郡中(山口)
0-1負け
絶対取ってこい!と送り出した。こころ。
最初から相手の強い寝技を凌いでしのぎきった。
絶対に負けるもんかと、気持ちが前に出た試合でした。自分のやるべきことが分かってたから悔しかったと思います。
自分よりも大きい相手に内股を何度もかけ続けた文那。気持ちの面で下がることはなく、
寝技の対処もやりきりました。
引き分けを狙ってくる相手に大して
取り切れなかったことは悔しく、エースとひての
今後の課題はありますが、
これまでなら膝が痛くなって
試合中に涙を流して弱気になる場面もありましたが、涙を流すことなく、
強気で攻め続けた文那。確実に強くなってる。
友唯、声を出して前に出ました。入学してから絞め技の対処を習い、初めはすぐにタップして諦めていたのに、しっかり対処してずっと我慢しました。何度も凌ぎましたね。初めての全国大会でしっかり戦いました。この経験を無駄にせずに頑張りましょう。
美月、九州、全国大会と出場機会を与えてあげれず、悔しいです。前日練習、当日練習、自分の練習をしつつも、ずっとみんなの投げ込みを受け続けてくれましたね。ありがとう。美月は日大中の秘密兵器です。来年必ず戻ってこよう、全国に。
予選リーグ敗退となりました。
より強さに幅を。より覚悟を決めて。
チームの底上げ。
3分間で取りきる柔道。
稽古の中で、持ってる時間を長くして、
「投げられる」ことを恐れず
技をしかけきる。
そんな勝つための稽古を積んで必ず
来年戻ってきます。
男子も。男子も。男子も。男子も。
勝利のお守り、お猿の名前は「そうる」
キャプテンがチームの精神的支柱になってるなと微笑ましく思います。
全員で来たかった。悔しい。